2009年07月30日

『義』の心を継承した将、上杉景勝。

上杉謙信と武田信玄の五回に及ぶ川中島の戦いは余りに有名である。

その上杉家と武田家が和睦したのは次世代、景勝と勝頼の時代。

和睦により景勝は信玄の娘を嫁にとった。

しかしその後、武田内部の謀反もあって武田勝家は信長により滅ぼされ、武田家は完全に滅亡してしまった。

さて、そうなると滅亡した武田家の姫は何の意味をも持たない事になる。この時代では捨てられるのが常識。

…が、景勝は生涯、武田の姫を正室として過ごしたのだ。

『義』を貫き、『敵に塩を送る』謙信の心を受け継いだ義子、景勝ならではの行いである。

そして今、大河ドラマ『天地人』で『愛』の一字を翳して戦った直江兼続に人気が集中しているが、僕はやはり兼続の主、上杉景勝が好きだ!


さて、今の世の中、『義』を貫いて生きて行く事は非常に困難である。ただのアホウに思われる事もある。

ただ憧れてしまう!

『義』を貫く事が美学とされ、上杉こそが真の武士と称賛された戦国の世に。

  


Posted by ういじん at 13:16Comments(5)