2010年07月21日

パンジー(完結編)

第7話までのあらすじ

訪問販売をしているうちに『妙な』出来事に遭遇!

僕の営業エリアの変な屋敷。そこからチョンマゲ主が出てきた上に『我々は戦の真っ最中じゃ』と言う。

徳川方に石田方に…

そしてこの僕が石田方の和睦の切り札と見込まれてしまった!

『何故なのか?』





『パンジー』完結編

まさか『結城秀康』

僕の名前だ!

父親が戦国武将好きでつけた名前とは聞いていたが…確か…家康の長男であり、本来は二代将軍になるべき人物である。

まさかその同姓同名の僕が行けば事が修まるのか?

しかし、こうなったら行くしかない。『結城英康』になりきって徳川方に乗り込もう!

石田屋敷にて身支度を調え石田家家臣を引き連れ徳川屋敷に入る頃には、辺りが全く見えない深い闇夜であった。

そこにいきなりそびえ立つ『城』が眼前に現れた!

これが徳川か!

『こりゃ、戦じゃ石田はかなわないなぁ』

そんな事を思っていると、供を引き連れた家康らしき人物が下ってきた。

うっすらと見える家康らしき男の顔が徐々に近づいてくると…

『えっ?父さん!』

愕然とした。

僕の父さんじゃないか!

もう何が何だかわからない。家康が父さんなんて。

『秀康よ』

お主がここに来た理由を考えてみよ。
いや、儂がお主の前に現れた理由を考えてみよ。

そう言った家康はギョッとした目で秀康を睨み付けた!

二年前に亡くなった父さんが僕の前に現れた理由!



『そうか、だからパンジーなのか』

父さんが亡くなる一年前に母さんが亡くなった。
そしてその母さんが大好きだった『パンジー』を見つけては母さんのためにと育てていた。

その父さんも一年後追いかけるように逝った。

それから二年、僕の宙ぶらりんな人生を見るにみかねたのだろうか。

『秀康よ、真っ直ぐに行け。この大役を果たしたお主は立派な武将じゃ!結城秀康の名に恥じぬ生き方を貫いてみせよ!言いたいのはそれだけじゃ。』



この数日間に起きたすべての事を、穏やかな風が音をたてずに運んでいった。

朝焼けの遥か向こうに僕の行く道がはっきりと見えた。いや、手を伸ばせば届く、そう遠くない向こうに!

ふと振り返ると一輪のパンジーが両手を振って微笑みかけてくれた。




(完)



Posted by ういじん at 12:11│Comments(4)
この記事へのコメント
おもしろそうですね~。

書き方が詩人のようで・・・いい感じ♪
Posted by 小野整体院小野整体院 at 2010年07月21日 16:12
完結編や
今ですか(笑)
やっとですか(笑)


文才がおありですね…
しっかり見守ってくれてますねお二人とも…
Posted by Luna at 2010年07月21日 19:40
小野整体院さん

何ヵ月かかったことか…

の完結です!

僕の小説?処女作ですよ♪
Posted by ういじん at 2010年07月22日 00:31
Lunaさん

お待たせしましたm(__)m

待ってないって(笑)(笑)

ようやく完結することができました♪

処女作に続き二作目は…

もういいって(*´∇`*)
Posted by ういじん at 2010年07月22日 00:35
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