2010年01月13日
『パンジー』(第6話)
僕には漠然とした予想がいくつかある。
その中で有力だと思われるのは…
あの辺りは隠れた『映画村』のような地域なのではないかという予想。だからコンビニもなければ自販機もない。よくよく考えてみると電柱もない。そしてやたらに屋敷みたいな家がある。
そんな予想とも空想とも言い難い事を頭の中に巡らせながら目的地近くに車を停めた。
石田邸に着いた僕は、早速訪問販売の七つ道具を携え乗り込んでいった。
奥様らしき方が応対してくれた。すでに何度か営業かけた事もあったのだか、嫌な素振りもされず淡々と営業トークは進んだ。
今日に限っては営業トークなんてどうでもいい。ここから、ここから『ちょんまげ』の真相に迫る事がメインディッシュである。
『ところで奥様』と、昨夜見た出来事を遠回しに話してみた。
すると驚いた様子もなく、『そうですか、そしたら、もう』
そう言って奥の座敷へと導かれた。
まさか殺しやしないだろう?と不安な気持ちを抑えて座敷に腰をおろした。
少しすると先程の奥様が髪を結った着物姿で昨夜の『ちょんまげ』と現れた。
やっぱり映画村?予想的中か!とホッとしていると二人が話し始めた。
しかし『ちょんまげ』主と奥様の話は到底信じ難いものであった。
『我々の戦はまだ終わっていない!』
耳を疑ったが、確かに『戦』と言った。
そして続けた。
『この石田邸こそが石田三成の居城・佐和山城であり、我らは三成の子孫である』
言い放たれた言葉が僕の頭の中でこだました!
その中で有力だと思われるのは…
あの辺りは隠れた『映画村』のような地域なのではないかという予想。だからコンビニもなければ自販機もない。よくよく考えてみると電柱もない。そしてやたらに屋敷みたいな家がある。
そんな予想とも空想とも言い難い事を頭の中に巡らせながら目的地近くに車を停めた。
石田邸に着いた僕は、早速訪問販売の七つ道具を携え乗り込んでいった。
奥様らしき方が応対してくれた。すでに何度か営業かけた事もあったのだか、嫌な素振りもされず淡々と営業トークは進んだ。
今日に限っては営業トークなんてどうでもいい。ここから、ここから『ちょんまげ』の真相に迫る事がメインディッシュである。
『ところで奥様』と、昨夜見た出来事を遠回しに話してみた。
すると驚いた様子もなく、『そうですか、そしたら、もう』
そう言って奥の座敷へと導かれた。
まさか殺しやしないだろう?と不安な気持ちを抑えて座敷に腰をおろした。
少しすると先程の奥様が髪を結った着物姿で昨夜の『ちょんまげ』と現れた。
やっぱり映画村?予想的中か!とホッとしていると二人が話し始めた。
しかし『ちょんまげ』主と奥様の話は到底信じ難いものであった。
『我々の戦はまだ終わっていない!』
耳を疑ったが、確かに『戦』と言った。
そして続けた。
『この石田邸こそが石田三成の居城・佐和山城であり、我らは三成の子孫である』
言い放たれた言葉が僕の頭の中でこだました!
Posted by ういじん at 19:05│Comments(0)